バッキング・ギターは主に「1本のギターをディレイで広げる方法」「同じフレーズを2本のギターでレコーディングして左右に広げる方法」「2本のギターが違うフレーズを演奏するツインギター」などがありますが、今回の「WEBマガソング」のバッキング・ギターはツインギターで、2本のギターを完全に左右に振り分けています。
また、ミックス前のギターのサウンド・メイクは「作業前の準備とトラック処理」でも書きましたが、IK Multimediaのアンプシミュレータ『AmpliTube』を使ってサウンド・メイクしています。
尚、一般的な自宅スタジオにおけるDAWベースでの音楽制作で、ギターのサウンドをリアルに再現する鍵はアンプシミュレータです。ギターの音色とアンプシミュレータの組み合わせが重要になります。
このトラック制作の段階では、打ち込みのギターでも、生演奏のギターでも、ミックスダウンのことはあまり考える必要はありません。
エンジニア・モードではなくミュージシャン・モードで、アンプシミュレータやコンパクト・エフェクターを駆使して楽曲に適したサウンド・キャラクターを作り、とにかく思いっきりミュージシャンに徹してギター・トラックを制作することが先決です。
アンプシミュレータ『AmpliTube』を駆使したリアルなエレキギターのサウンド・メイクを「エレキギターのトラック制作」本編では紹介しています。
生でギター演奏する方はもちろんのこと、今回は打ち込みのギターでトラック制作を行なっているので、ギターを弾けない方にも参考になると思います。