さすがに今回使用するDAWソフトに標準装備されているプラグイン中心だと、厳しいのでサードパーティー製のプラグイン・エフェクターを使用しました。マスタリング作業時はIK Multimedia『T-RACKS PLUG-IN』、マキシマイザーはSONNOX Oxfordの『Oxford Inflator』などを使用しています。
今回のミックスダウンの作業時に主に使用したサードパーティー製のダイナミックス系のプラグイン・エフェクトはWavesのプラグインです。
コンプレッサーにARCオートリリース機能を持つヴィンテージ・ダイナミクスプロセッサー『Renaissance Compressor』。イコライザーに『Renaissance Equalizer』と、最大で10バンド使用することのできる『Paragraphic Equalizer』を使用しました。上記したエフェクター『Renaissance Compressor』と『Renaissance Equalizer』は「ボーカルのトラック編集エフェクター」で紹介している『Renaissance Maxx』などに収録されています。
またボーカルのピッチ修正には、ANTARESのボーカルのピッチ補正プラグイン・ソフト『Auto-Tune』を使用しました。その他のプラグインについては、記事内でその都度、詳しく触れていますので、記事のほうを参照して下さい。
マスタリングの作業時には『PowerCore PCI』版のSONNOX Oxfordのイコライザー『Oxford EQ』、コンプレッサー、リミッター、ゲート、エキスパンダーを装備した『Dynamics』、「オススメ定番のマスタリング・プラグイン」でも紹介しているアナログ機器のような暖かい音楽的なサウンドを得ることのできる『Oxford Inflator』などのサードパーティー製のプラグイン・エフェクターを使用しました。
定番のDSPプラグイン・エフェクトで紹介している「PowerCore」に標準装備されているエキスパンダー、コンプレッサー、リミッターを最大3バンドで実現するマスタリング用のプラグイン『Master X3』と、アナログマスタリング機器をDAW環境の上で再現することのできるIK Multimediaの『T-RACKS PLUG-IN』もマスタリングの作業時に使用しています。
上記で紹介しているプラグインは2008年当時使用していたもので、現在使用しているものは少ないです。
WAVES『Renaissance Compressor』と『Renaissance Equalizer』は、まだ、たまに使用していますが、『旧T-RACKS PLUG-IN』や『Oxford Inflator』は、ほとんど使用していません。
T-RACKSだと「Master EQ 432」は曲によってマスタリング時に使用しています。またBrainworx「bx_digital」をよく使用しています。
使えるプラグインエフェクトは『リアルワークスDTM』で紹介してゆきますので、興味のある方はチェックして下さい。
最近はDAWソフトにあらかじめ付属しているプラグイン・エフェクトも、すべてのソフトではないですが、かなりのクオリティーがあります。しかし、サードパーティー製のプラグインは、DAWソフトに付属しているプラグインでは追いつくことのできない、サードパーティー製ならではのクオリティーの高さがあります。そのためDAWソフトに付属しているプラグイン・エフェクトに限界を感じたら、迷わずにサードパーティー製のエフェクターを導入することをオススメします。
サードパーティー製プラグイン・エフェクトの導入を考えている方は、『宅録スタジオ構築ナビ』のコンテンツ「プラグイン・エフェクト比較ナビ」を参考にして下さい。
このコンテンツでは「失敗しないエフェクター選びを」をテーマに数多くのサードパーティー製のプラグイン・エフェクターを紹介しています。マキシマイザーなどの定番のマスタリング・プラグインをはじめ、「DSPプラグイン・エフェクター」、「ボーカル用のプラグイン・エフェクター」など、定番からオススメまで紹介しているので、参考になると思います。
マスタリング・イコライザーのスタンダード中のスタンダードとされる「黄金のリファレンス機」をモデリングしたプロセッサー「T-RackS Master EQ 432」には、デジタルならではの機能も追加されています。