ミックスダウンとマスタリングのWEBマガジン

WEBマガジン あとがき

さて、『ミックスダウン & マスタリングのガイド』の全24回のすべてのコンテンツの作成と公開が終わりましたが、いかがっだったでしょうか。きっと参加者の方は、このWEBマガの内容に満足してもらえたと思います。

初めは予定がなかったのですが、1年半にも渡り公開してきたので、せっかくなので、あとがきを加えることにしました。そして、これが本当に最後のページになります。

 

ミックス & マスタリングのテクニックの公開理由

WAVESの『L3』あたりが音楽制作の現場で根付いてからは、正直なところ、すでに音圧上げ競争というのは終わっているので、あえて必要ないのではないかとも思ったのですが「ミックス & マスタリングに苦戦している」「とにかく2ミックスの音を大きくしたい」という方が、とにかく多かったので、このWEBマガを公開しました。これが一番大きな理由です。

サウンド・エンジニアの方のなかには「とにかく音を大きくしたい」という考えを持っている方に、嫌な顔をする方も居ます。親切な方だと、昔の名盤であったり、海外の有名エンジニアの言葉を例にとって、「無理な音圧を上げは音楽を壊す」ことを丁寧に説明してくれます。

もちろん、わたし自身も前述した「音が大きい=良い音楽ではない」ことは充分に承知していますし、壊れている音楽は聴こうとも思いません。

それでも「音が大きい=良い音楽ではない」ということを、ある程度のミックスとマスタリング作業のできない方に論じても、ナンセンスに近いだろうと思ったので、今回は「とにかく音を大きくしたい」という考えを持っている方を否定しませんでした。

そして、あえて「楽曲の音圧上げと質感調整」に焦点を絞って、ミックスダウン & マスタリングのテクニックを公開しました。

「無理な音圧を上げが音楽を壊す」に関しては、本当に良い音楽を追究しようとしている方て、音楽的な才能を持っている方というのは「音圧上げと質感調整」ができるようになったときに、そのことに、誰に言われなくても気付くので、特に問題はないだろうと考えました。

 

ミックス & マスタリングの更なるレベルアップのために

ミックスダウン & マスタリングの更なる向上のために必要なことは、今回のWEBマガの方法で、何曲も自分の曲をリファレンス曲に近付けて行くことです。本当の意味でミックスとマスタリングを自分のモノにするには、莫大な時間と、口先だけではない意思の力が必要です。

しかし、必ず自分の納得するクオリティーまで、作品を高めて行けると思います。そして、ある程度のところまで行くと、みなさんの嫌いな「精神論」にたどり着くと思います。

「精神論」に関してひとつ書かせてもらうと、現在の風潮は間違っているとまでは言いませんが、少し違った方向に行っている気がします。

一流のアスリートがプロ意識を持ってやっているのだから「やる気」や「気合い」は持っていて当然なので、そんなのは無意味というのが「精神論は不要」という始まりなのかもしれませんが、その域まで達っするどころか、かすりもしていない中途半端な「やる気」と「気合い」の方が「精神論は良いから技術論を教えろ」というのは少し考えものです。

とは言え、わたしも昔は「戦え」みたいに言われたときには必ず「まず先に戦い方を教えろ」と思ったので、人のことは言えません。

ただし「見て盗め」が基本の時代の一流の職人さんも音楽の世界に関わらず多く、そういう方は経験から取得したスーパーテクニックを持っているので、「精神論は良いから技術論を教えろ」的なスタンスは必ず損します。

今回のWEBマガも「参加型」という形を取っていることもあり、ホンノ少しですがそういう面がありましたが、同様に、一流の職人さんも教えなければいけないという責任もなければ義理もないので、誰かからテクニックを学びたい方は、少し柔軟に接すると良いと思います。

 

最後に

統計からも人気のあるページはDTM/DAWソフトをはじめとする宅録機材を紹介したサイトで、基本的に「ミックスダウン」と「マスタリング」というのはあまり需要のある分野ではないのは承知した上で「参加型」という形ならば、運営サイドも楽しく公開して行くことができるだけでなく、長い目で見たときに「面白いかもしれない」と思い「ミックスダウン」と「マスタリング」に特化したこのサイトを作ることにしました。

実際にWEBマガジンの構成から記事作成までを行なっているのは管理人ですが、参加者の質問なしには成立しなかったので、大変でしたが基本的には満足しています。また運営サイドとイーブンの関係を築こうと、がんばってくれた多くの参加者の方には心から感謝しています。

こちらも、それに答えようと、空いている時間を見つけて、ミックスやマスタリングで悩んでいる方が一歩前に進めるために、質の高い即戦力になる記事を分かりやすく、時間を掛けてページを作成し公開したつもりです。

きっと、本編を読んだ参加者の方には、必ずこの言葉に納得してもらえると信じています。

End

 

 
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