いただいた質問の多さからも、ボーカル・トラック同様にドラムとベースのミックス作業に苦戦している方は多いようです。
今回の第15回目のWEBマガジン「ドラムとベースのミキシング作業」では WEBマガ・ソングのドラムとベースのトラック処理の解説にとどまらず、いただいたドラムとベースのミックス作業の多くの質問に答える形で構成します。第15回の本編はこのWEBマガで最も多いページ数になりました。
リファレンス曲と比較して「ベースラインは出ているが浮いている」と第8回「音の質感の違いを書き出す」で書きましたが、このことを踏まえた上でEQ(イコライザー)とコンプ(コンプレッサー)を使用して、ベースのサウンド・メイクをします。
ベースのミキシング作業は常にバスドラムとボーカル・トラックとのバランスを取りながら進めて行きます。
またベースのトラック処理に使用したコンプレッサーとイコライザーはWAVESのプラグインです。コンプは『Renaissance Equalizer』で、イコライザーは右画像の『Renaissance Equalizer』を使用しています。
リファレンス曲よりも「ドラムに一体感がない」「スネアドラムに張りがない」「ハイハットが大きい」などを「音の質感の違いを書き出す作業」の項で書きましたが、「ドラムのミキシング作業」では、そこに着目してドラムの各パーツのエフェクト処理とドラムトータルに掛けるコンプのことを解説しています。
また、質問の多かったバスドラムとベースを上手く絡ませる方法を紹介した「バスドラムとベースのバランス調整」も公開しています。
ドラムのトータルには、今回「定番のDSPプラグイン・エフェクト」であるTC ELECTRONICの『PowerCore』のビンテージ・スタイルのコンプレッションとリミッティングを行う左上の画像のバーチャル・リミッティング・アンプリファイアー「24/7・C Limiting Amp」を使用しました。