今回からの「リファレンス曲と音の大きさを比較する」では、前回の第4回の「とりあえず2MIXの音圧を上げる」で作業してできあがったマスターファイルを基に、ミキシングのポイントを知るためのきっかけとして、市販されている楽曲との音の大きさを比較して行きたいと思います。
それでは、早速前回の第4回WEBマガジンでで仕上がったここまでの経過のサビの箇所を聴いてみて下さい。この段階では、EQ(イコライザー)を使わずに主にパンニングとボリューム調整のみの作業しています。またモニター・スピーカーは使用しないで、ヘッドフォンだけでミックスしています。
まず、リファレンス曲であるSheryl Crow(シェリル・クロウ)の「Good Is Good」のサビの部分と、WEBマガ用の曲を「音の大きさ」に注目して聴き比べてみます。
両曲を聴き比べてみると正確には違いますが、WEBマガ用の曲も音の大きさに関しては、リファレンス曲と大体同じくらいの大きさが出ているのが確認することができると思います。
次に波形で見て、マスターファイルを比較してみます。下の画像がリファレンス曲とWEBマガ・ソングのサビの波形ですが、もちろん細かく見ると、いろいろと文句をつけたくなりますが、波形で見てもWEBマガ・ソングも、なかなか健闘していると思います。
前回の「とりあえず音圧を上げる」の「マキシマイザーを調節する」で『Oxford Inflator』をインサートする前のファイルもアップしておきましたが、明らかに『Oxford Inflator』をインサートする前の状態よりも、音が太くなっていてることが、波形で見ると一目瞭然で分かると思います。
今回は耳と波形で、リファレンス曲とWEBマガ・ソングのサビの部分の音の大きさを比較しましたが、次回の第6回「ミックスダウン & マスタリングのガイド」ではRMS(Root Mean Square)でリファレンス曲とWEBマガ・ソングのサビの部分を比較してみたいと思います。