ミックスダウンとマスタリングのWEBマガジン

超ラフミックスの音圧を上げる

ミックスの悪いところを知る

今回は前回作業した超ラフミックスの音源の音圧をSONNOX Oxfordのプラグイン・エフェクト『Oxford Inflator』を使用して上げます。

リファレンス曲のレベルまで音を大きくしますが、この作業は「自分の楽曲と市販されている楽曲との違いを明確にすること」と「自分の楽曲のミックスの悪いところを知ること」が目的です。

2mixをDAWソフトに読み込む

GarageBand画像1

それでは、早速、「超ラフミックスを作る」の作業で書き出した2mixファイルをDAWソフトに読み込みます。今回はAPPLEの『GarageBand』に読み込みます。

APPLEの『GarageBand』を使用した理由については「ミックスダウンとマスタリングに使用したDAWソフト」で解説していますので、そちらのほうを参照して下さい。

また、2mixファイルと一緒に「第2回ミックスダウン & マスタリングのガイド」で紹介した今回の楽曲のリファレンス曲も読み込みます。

マキシマイザーとリファレンス曲

マキシマイザーをインサートする

GarageBand画像2

2mixファイルを『GarageBand』に読み込んだ後は、マキシマイザーとして使用する『Oxford Inflator』を右図のようにインサートして立ち上げます。

今回の作業で使用するプラグイン・エフェクトは『Inflator』のみです。そのため、その他のエフェクターのチェックはすべて外しています。

マキシマイザーを調節する

マキシマイザーをインサートした後は、2mixを聴きながら音が歪まないようにリファレンス曲と同じくらいの音量になるように調節して行きます。

もし、この時点で音が歪むようでしたら、次回以降のWEBマガの説明があまり意味がなくなってしまいますので、第3回のWEBマガジン「まずは超ラフミックスを作る」に戻って作業をやり直して下さい。

ここでの、リファレンス曲の使い方と、『Oxford Inflator』のパラメーターなどについては、以下の「この作業でのリファレンス曲とマキシマイザー」に詳しくまとめましたので、必要な方はそちらを参照して下さい。

 

次回のミックスダウン & マスタリング

今回のWEBマガジンで解説したように『Oxford Inflator』を使用すると、とりあえず2mixの音量はリファレンス曲と同じくらいになったと思います。リファレンス曲と同じくらいの音量になったら、また2mixを書き出して下さい。

次回からの「ミックスダウン & マスタリングのガイド」では、今回の作業で書き出した2mixをベースにして、市販されている楽曲との違いを明確にするとともに、現時点での自分の楽曲のミックスの欠点と、ミックスダウンのポイントを探して行きます。

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DAWマスタリング必須テクニック10選 <2017年追記>

DAWマスタリング必須テクニック10選

第4回「とりあえず音圧を上げる」に興味のある人に最適な「最低限知っておきたいマスタリングにおけるM/S処理」「マスタリング作業で重要なRMS管理」などのマスタリング・テクニックを「DAWマスタリング必須テクニック10選」のなかで公開します。