ミックスダウンとマスタリングのWEBマガジン

ラフミックスの制作と処理して行くパートの順番

今回から「ミックスダウン & マスタリング作業」のステップ3に移ります。ステップ3の第13回から第18回までは、マキシマイザーから少し離れて、ミックス作業に重点を置いて説明して行きます。

WEBマガ第13回「ラフミックス制作とミックスの順番」は次回からの各トラックのミキシング作業をスムーズに行なうための重要な内容です。

ラフミックスの制作

モニター・スピーカー

第3回の「超ラフミックスを作る」では、SONYのスタジオヘッドホン『MDR- CD900ST』のみを使用して、定位(パン)と音量(レベル)調整をメインにミックスダウンの作業をしましたが、今回のラフミックス制作では、『MDR- CD900ST』だけでなく左画像のFOSTEXのスタジオモニター・スピーカー『NF-01A』と併用して作業して行きます。

各トラックの定位と音量のミキシング作業だけでなく、この第13回では、コンプレッサーとイコライザーのダイナミクス系のエフェクターも使用してラフミックスを仕上げます。

尚、今回はWEBマガジン「ミックスダウン & マスタリングのガイド」の第11回の「余分な低音域と高音域をカットする」で作業したハイパスフィルターとローパスフィルターの設定は、そのままにして作業します。

処理して行くパートの順番

ラフミックス制作だけでなく、このWEBマガのミックスダウン作業で処理して行くパートの順番は音楽制作講座の「ミックスダウンのコツ2 〜メインパート中心に処理をする〜」で書いているボーカルを中心とした順番です。

このWEBマガでは、その都度「ミックスダウンの基礎講座」で書いていることに触れながら解説して行きますので、まだ閲覧にしていない方で必要な方は、第13回「ラフミックスの制作とミックスダウンの順番」本編を読む前に参照しておいて下さい。


モニター環境と作品クオリティー

作品クオリティーの出来を左右

MDR- CD900ST

ここからの作業はモニター環境が作品クオリティーの出来を左右すると言っても過言ではありません。すでに音楽制作講座のほうでも書いているので、しつこいようですが、しっかりとした「スタジオ・スピーカー」と「スタジオ・ヘッドホン」を用意して、ミックスダウンとマスタリング作業のモニター環境は整えておきましょう。

ヘッドホンだけで、ミックスとマスタリングの作業をしている方も居ると思いますが、ヘッドホンだけでの作業については「使用したモニター・ヘッドホン/スピーカー」のほうで「ヘッドホンだけの作業」で触れているので、そちらを参照して下さい。

 
次回のミックスダウン & マスタリング

次回の第14回からは各パートのトラック処理に移って行きます。その第一弾は「ボーカルとコーラス」です。

第14回の「ボーカルとコーラスのミキシング」では、コンプレッサーとイコライザーなどの「ダイナミクス系のエフェクター」だけでなく、今までの作業では登場しなかったディレイのような「空間系のエフェクター」も使用して行きます。

エフェクターの順序をはじめ、頂いた質問をベースに記事を構成して、音ファイルを使用して「ボーカルとコーラスのミキシング」について解説しているので、分かりやすいのではないかと思います。また、既存の2mixのオケを先に作ってから、ボーカルを上手く馴染ませる方法にも簡単に触れています。