ミックスダウンとマスタリングのWEBマガジン

作品のクオリティーを上げるには

販売されている多くのDTM・DAWソフトが「プロフェッショナルな音楽を制作できる!」を宣伝文句にしていますが、実際にパソコンで音楽制作をして、市販されている楽曲と聴き比べてみると「話と違うじゃないか!」と感じてしまっている方も少ないと思います。

 

プロフェッショナルな音楽制作は可能

DAWスタイル

確かに、なかには過大広告的なソフトもありますが、ある程度しっかりとした価格帯のソフトなら、自宅でも「プロフェッショナルな音楽制作」は可能です。と言うよりも、プロの現場でも、右画像の『Logic Studio』や『SONAR Producer』をはじめとする主要のDAWソフトはスタジオの中核として、現在使用されていますので、市販レベルと同等の作品を作ることができます。

 

ミックスダウンとマスタリングをレベルアップ

そのことを踏まえた上で、多くの方がたどりつくのが、今回のWEBマガジンのテーマである「ミックスダウン」と「マスタリング」という作業だと思います。もちろん、作品のクオリティーに関わるのはミックスダウンとマスタリングだけではありません。

その前の段階のボーカルなどのレコーディングであったり、各パートの制作が重要になりますが、ボーカルのレコーディングをはじめとするトラック制作がしっかりできているにも関わらず、曲の良し悪しは別として、作品のレベルが「素人っぽい」と感じている方はミックスダウンとマスタリングのレベルを上げる必要があります。

ミックスダウンとマスタリングのコツ

このWEBマガジンは作品のレベルが「素人」から抜け出せない方に向けたミックスダウンとマスタリングのコツをつかむためのガイドです。

脱素人クオリティー!

コツがつかみやすいという観点から、ミックスダウンと音圧を上げと質感調整に特化したマスタリングを「脱素人クオリティー!」をテーマに両作業をを切り離さないで、両作業を行き来しながら、一連の作業として解説して行きます。

今まで書籍やネットで公開されている情報を頼りにして、必死にミックスダウンとマスタリングを勉強してきたという方も居ると思いますが、それでも「上手く行かなかった」という方には、このサイトでは具体的な質問を受け付けたり、あえて失敗例などを出すなどして、かなり細かく説明して行きますので、最適なガイドだと思います。

技術論が優先

個人的に音楽というのは「仕上がった作品がすべてである」と思っていて、精神論や、作品完成までのプロセスというのは、自分のなかでは意味があっても、自分以外の第3者にはあまり意味がないと思っています。

そのため、このガイドでは「ミックスやマスタリングはこうあるべき!」というような、精神論的なことは、サイト訪問者が知りたいのは精神論的なことではなく「技術的なこと」であるということを充分に理解しているため、すべて排除しています。

音楽は「こうあるべき!」というような精神論的なことを知りたいというサイト訪問者の方は、ほとんど居ないと思いますが、もし居るのであれば、ある程度、自分の納得することができる作品を作ることができるようになってから、立ち止まって考えてみて下さい。

 

注意点

上記してきたことからも分かると思いますが、このWEBマガジンはサウンドクリエイター志望の方や、DAWで自主制作をしたいというバンドをやっている方には向いていますが、「ミックス・エンジニア」や「マスタリング・エンジニア」を志望している方には、あくまでも、ミックスダウンとマスタリングのコツをつかむためのガイドであり、サウンドクリエイターの観点で解説しているので、あまり向いていません。

 
次回のミックスダウン & マスタリング

序章である第1回「ミックスダウン & マスタリングのガイド」はこれで終了です。次の第2回目の「準備編」では、今回のWEBマガジン用の楽曲制作で使用した「DTM/DAWツール」、「モニター環境」、「リファレンスにした曲」や、「初期段階でのトラック処理」などについて解説しています。

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