レコーディング&マスタリング・エンジニアの葛巻善郎さん著の『マスタリングの全知識 〜CDから配信まで〜』が2008年に発刊されて以来、本当の意味で役に立つ数多くのミックス&マスタリング関連の書籍が発刊されるようになりました。
それまではサンレコなどの特集記事がミックスダウン&マスタリング作業の情報源という方も多かったと思いますが、ハッキリ書いておくとサウンドテクニックを習得するには、あまりにも情報不足でした。
需要は明らかにあったにも関わらず、これほど、しっかりとした情報が出て来なかったのはミックスやマスタリングというのが「企業秘密的な要素の強い分野」というのもあったと思います。
ただ、これだけ誰でも手軽に音楽制作だけでなく、音楽配信ができるようになった時代のなかで、「もう少しオープンにしても良いのでは?」と疑問に感じていたこともあり、本当の意味で役に立つサウンドテクニック書籍の登場は個人的には非常に良い傾向だと思います。
少し前置きが長くなりましたが、このページでは2010年以降に発刊されたミックスダウン&マスタリングなどのサウンドテクニックに関連した書籍を紹介します。
2013年は06月に ポップス、R&B、ロックの3タイプの曲で必修テクニックを学ぶことのできる『ミックス・ダウンをDAWで学ぶ本』、01月に『レコーディング/ミキシングの全知識 [改訂版]』が発刊されました。
DVD-ROM2枚が付いているエンジニアの早乙女正雄さん著の『ミックス・ダウンをDAWで学ぶ本』は、特に初心者の方は、まさにコツのつかめるミキシング・ガイドブックだと思います。
2011年は使える本と言っても間違いない『スグに使えるコンプ・レシピ』『スグに使えるEQレシピ』などの『スグに使えるレシピ・シリーズ』が発刊されました。
その他にも『DAW自宅マスタリング』『これで曲が生まれ変わる! 使えるミックスダウンテクニック ミックスの基本から応用までわかる!』『マスタリング・エンジニアが教える 音楽の聴き方と作り方』などが2011年に発刊されました。
2012年にはボーカルトラック処理に特化した『エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック99』が発刊されました。
個人的に『スグに使えるレシピ・シリーズ』は、一歩前に進むことができる非常に良い本だと思います。コンプやEQ設定で手探りであったり、モヤモヤしていた方は読めば納得の即戦力になる内容です。
葛巻善郎さん著の『マスタリングの全知識 〜CDから配信まで〜』が2008年10月に『エンジニアが教えるミックス・テクニック99』が2009年05月に発刊されました。
そして2010年10月にサンレコの特集記事を凝縮した『エンジニア直伝!DAWミックス&マスタリング・テクニック』が発刊されました。